読了めも。

最近は、書いたり描いたり手を動かすことが多くなって読書ペースが落ち気味ながら、ほどよいペースで日々読書満喫。きっとこれくらいがいい。ゴーストハント読んでたときが異常だっただけだ。


◆ししりばの家:

好奇心と度胸試しで幽霊屋敷に忍び込んでみたら人生やらいろんなものが壊された。そして、それはその後もこれからもずっと、その家に関わった人間は次々と壊されていく、ししりばによって。。。

読んでいる間中ひたすらに砂の不快感凄まじく、すぐさまお風呂に入りたくなる一作。

比嘉姉妹シリーズの四作目?かな。去年だか一昨年だかにハードカバーで既に一度読み終えていて、ぼーっと文庫化を待っていたらいつの間にか(今年の一月)文庫化されていた模様。たまたま本屋で見かけて喜び勇んで購入。初めて読んだとき、とにかくラストの後味が最悪で「うわぁ...」と思わず嫌悪が口から飛び出たのを強く覚えている。

久しぶりに読み進めながら「ぼぎわん」「ずうのめ」では最恐最強の琴子に、こんな頃があったのかと意外でとにかく新鮮で驚いたことを思い出した。あまりのギャップに、琴子だと認識してキャラに慣れるまでに時間がかかるし「え?これ琴子なの??」と度々混乱すらしたんだった。改めて読んでみても、まるで別人。

家に憑いた神のような魔物のような存在が今作の脅威となるわけだけど、読み返して一番に初読み時の戦慄がぶり返したのは序盤に送られてくる手紙だ。そうそうそう。そうだ。そうだった。あの手紙。いきなり顔面ストレートくらったような衝撃とキモ過ぎて震え縮まった胸。思い出した。だいたいのあらすじを覚えているだけだったから、うっかり存在をわすれていた件の手紙に、いま再びの衝撃を味合わせてもらえてにんまりである。「のっけから強烈パンチ!!流石すぎるwww」とゾクゾクするやら興奮するやらで滅茶苦茶に高まったあの熱、ふたたび。

終盤、目標と対峙するシーンの激しさ派手さは相変わらずながら、過去シリーズよりは現実的というか想像が追い付くというか、人間が戦っているなとわかる感じ(笑)

シリーズ全てそうだけど、テンポがよく読みやすくスピードに乗って一気に読み進めた先、終盤にやってくる絶頂感が堪らなくて癖になる。毎度ありがとうございます。


そういえば、アマプラに「来る」の映画が登場したとかでTwitterが少し湧いてたね。「来る」はルンルンで映画館に観にいったものの「(終盤)え??ほ、ホラー???祭りやん、、、」と困惑のままに帰宅してしまったのだけど、TLで流れてきたいろんな方のいろんな情報を見ながら思うに、ただ自分が見どころを押さえられていなかっただけだったみたい。「へー!そうだったのかー!」と思うことしばしばで、今一度見直したいと思った。


おわり。