バロメーター。
わたしは、ヒールを好んで履いていた。ベストの高さは7cmくらいで且つ細めのヒールが好きだった。もちろん今でも好き。だけど、履けなくなってしまった。もちろんリウマチのせい。手や腕だけでなく足の指や付け根にも痛みがあるから、そもそもつま先立ちが出来ない。ヒールを履いて歩くなど、とても無理。残念なこと。極めて残念。その事実に気がついた瞬間はとても悲しかった。本当に。ショックだったな。残念ではあるれど、暫く前から己を着飾る事そのものにあまり頓着がなくなっていたこともあって、いつの間にか「ま、いっか」と思えるようになっていた。
気分も上がるし質もいいし、何より一度ランクを上げると中々下げることができなくて…他様々な理由で長いことデパコス買い揃えたり洋服買ったりしていたけれど、刀剣乱舞に全振りしてからというもの、最早全てどうでもよすぎて300円のファンデにスーパーの洋服等の生活してるけど全然問題なかったわ。
— 柳 月子 (@tsukiko_yanagi) October 16, 2019
上記ツイートのように、そのように思っていたんだけれども。
季節の流れはあっという間で、すでに3月突入。信じられない。まだまだ寒いとはいえ、春の気配がそろりそろりと近づいてきている。これから春夏に向けての装いについて考えた時、ふと気がついたのだ。合わせられる洋服の持ち合わせがないことに。パンプス前提の洋服しか持っていないのである。短足低身長にヒールは欠かせないアイテムだったから。。。それに、元々カジュアルよりフォーマル寄りの装いが好きなの。
財源に一切の余裕はないけれど、少しだけ見繕うかと思い通販サイトを回遊した。洋服を買うつもりで選ぶのは、とっても久しぶりのこと。洋服なんてもうどうでもいっかなー!と思っているとはいえ、あれこれ洋服を見て回るのは楽しかった。
「ほほぅ?興味が薄れたとはいえ、やっぱり好きなものは好きなんだね。お前。」
などと、自分で自分に他人事のようにツッコみを入れた。楽しかったよ、春物パトロール。いろいろと見て回り、購入したのはパーカーとTシャツの2点。もちろんセール品。品物が届いて試着。サイズも色も問題なし。とても良い買い物をしたなと思った。嬉しかった。《潤い》を感じた。どうやら、いつの間にかだいぶ気持ちが落ちていたみたいだ。気がついたら、眉毛もムダ毛もぜーーーーーーーーーーんぶ!放置。ボサボサ眉毛にムダ毛生やし放題の身体。カサカサ角質粉拭き放題の肘に膝。
洋服やメイクに過度な拘りを持たなくなり己を着飾ることに頓着がなくなったことの延長・便乗のような形で、身体の手入れすらやらなくなっていた。末期だ。ダメだったね。これはダメだった。身なりと身だしなみは違う。身だしなみは怠ってはいけなかった。
ボーボーと生え散らかしたままにしていた眉毛を「しょうがない。やるか...」とダラダラと重い腰を上げるように整え始めたら、身体もつるピカにしたくなり、、、あとは芋づる方式に。
なんとなく整った自分に、気分が良くなった。
顔面・表情には心なしか、ピッ!と引き締まったような雰囲気がうっすらと。
掃除と同じだ。億劫でも、心を無にして何か一つ取り掛かれば、次から次に手を付けたくなり、気がつけば結構な範囲の掃除が捗って、いつの間にやら気持ちもスッキリ。身体・美容のメンテナンスも同じだった。
なんかもう全部どうでもいいと投げやりな気持ちになったり頑張ろうと思ったりキラキラしたくなったり虚無ったり。気の向くままやりたいようにやるのは楽だけれど、それが良い結果に繋がっているかといえば、あんまりそうではないのよね。気持ちの奴隷になってしまわないように気を付けよう。ほどほどに。
何もかもに興味が無くなったと思っていたけど、たまにはウィンドウショッピングでもしてみよう。綺麗に整えられた場所で美しくコーディネートされた素敵なものに囲まれるだけでも気持ちは違ってくる気がする。今年の春物はどんなアイテムが並んでいるのかな。美しいものは、人も物も正義だよ。
心が枯れてしまったときは、感情的にも視覚的にも積極的に潤していこう!そんな気になれないほど、そんな自分に気がつけないほど枯れているときは、やりたい・やりたくないなどという気持ちは脇に置いておいて、ルーティン化。とにかく手・身体を動かそう。結果、いつの間にか潤いが戻ってきていた◎っていう話にして、ただの日記を締め括ることとす。
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