すべて消えゆく、忘れゆく。

まずは、下記をば。


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土曜日。

先輩が出演している舞台を観てきましたin下北沢。

本多劇場。有名な劇場ですね。


新撰組を主人公とした、幕末動乱期の話。

ココ最近、時代物多いと思うのは私だけですか。

ま、それは置いておいて。


ダンスに殺陣、時に歌も交えながらのお芝居。2時間半休憩なしのノンストップな舞台でしたが、最後まで飽きることなく観る事が出来、なにより、見終えた後のあの充足感。久しぶりだったような気がします。やっぱりこれがなくちゃ。


で、だ。

この舞台、新撰組の日常、維新志士との対立、池田屋事変、新撰組の最期までをフィクションを交えながら展開。そして、時々ロマンス。。。


ロマンス。

ていうか、これなんて乙女ゲー?的な。


私はもうそれが面白すぎて、何度噴出しそうになった事か。

本編を差し置いて、以下、乙女展開にのみ着目したレポートを行いたい所存。


物語中盤。

新撰組がある集団を討伐

数日後、明らかに普通の町娘(名をお金)が「○○の仇!沖田、覚悟!」とか言って、無謀にも沖田に向かって刀を振り回す。

沖田は楽々と娘の攻撃をかわしながら状況の把握に努める。先日殺した輩の敵討ちをされていると理解するや否や、不敵な笑い。

娘の手首を片手でがっしりと掴み、笑みを湛えながら「そんなに仇を討ちたければ、いい方法を教えてやるよ」とか何とか言って、キャンキャン喚きながら歯向かってくる娘を強制連行。

名を金之助に変えさせ性別を男に偽らせて、新撰組(しかも1番隊)に入隊させる沖田。「剣術の稽古もつけてやる。いつでも俺の首を狙って来い」という事らしい。


この時点で既にコレなんて乙女ゲー展開www

隊の剣術稽古の最中、他の隊員が「こんな細い腕で刀なんて持てんのか」「女じゃねーのか(ニヤニヤ)」的なからかいをしたら、はねっ返り娘は「失礼な!」と相手の頬を引っ叩く。


沖田「金之助は華奢だが立派な剣士だよな(微笑み)」

金之助「うるさい!(稽古場退場)」

みたいなやり取り。


沖田(微笑みながら強引美剣士)×お金(気の強い小娘)カップリング成立。


◆Episode1:

ある日、沖田が1人でいる所に、背後から金之助が切りかかる。相変わらずの微笑みで「ほらほらどうした」などおちょくりながら攻撃をかわしていた、ある瞬間。。。


軽やかな身のこなしで金之助の間合いに入り、手首を掴んだかと思ったら。そのまま引き寄せ、無理矢理腰を抱き込んで2人の間合いは一気にゼロ距離。


金之助「沖田!離せ!」と暴れるが、びくともしない。

沖田「沖田。呼び捨てか。どうせなら名を呼んで欲しいな、総司と」


ベタだなーーーーーーー!!!!

この時の2人の距離、下半身~上半身にかけてゼロ距離。顔5㎝。

吐息で髪も揺れる距離。

もはや、金之助の股の間に沖田の足が割って入ってたんじゃねーか?

つーか、そのまま唇奪っちまえよって感じで。


◆Episode2:

池田屋出陣前。

沖田を追いかけて、一緒に連れて行ってくれと懇願する金之助。いつも金之助を甘やかしている沖田だけれどもこの日は冷たく突き放す。


「ダメだ」「どうして!」「…足手まといなんだよ」

「…じゃあ、私はどうしたらいい」「いい子にお留守番していろ」


でました。

わたしの大好物「いい子にしていろ」命令。


◆Episode3:

池田屋後。

結核で身体が弱りつつある沖田。薬の使いをやっている金之助。

ある日、腰掛けて黄昏ている沖田。

そこにやってきた金之助。沖田のからかいに反発する金之助。

いつものやり取り。

ふと金之助が強く沖田に言い返した時、苦しみだす沖田。

焦る金之助は思わず「大丈夫か!沖田」と沖田にかけよると。。。

近寄ってきた金之助の腕を取り、そのまま引っ張り込んでお姫様抱っこ@座位


沖田「なぁんて、甘いぞ金之助。それに、名で呼べといったろう。さあ、呼んでみろ」


嘘かよ!

そんな性質の悪い冗談、お前はまるで幸村だな。

まあこの後、金之助もほだされて思わず「そ、そう、じ…」とか言いかけた所に「邪魔だったかな」とか言いながら土方登場してその場は終了すんだけど、そのあとの土方と沖田のやり取りが可愛かった。


土方「邪魔だったんじゃないのか」

沖田「そんな事ないですよ」

土方「そうか…(間)邪魔だったんじゃないのか」

沖田「だからそんな事ないですって」

土方「そうか…(間)やっぱり邪魔だったんじゃないのか」

沖田「怒りますよ」


この「怒りますよ」がとても萌えた。


ちなみに、この2人の恋の行方は当然だけど悲恋。

沖田に間違われて志士に狙われた金之助。金之助の後を追った沖田の到着を待たずして、金之助は斬られてしまい最期は総司と名前を呼びながら「生きてくれ」といいながら死亡。


まぁそんなこんなで云々かんぬん。

いやーよかったよかった。


帰りに、観劇したみんなであの作品だったら誰やりたい?って話になったところ、女全員即答で「金之助」。ほーんと、羨ましかったよ金之助。それを加味しないで考えたら…

土方の相手をする遊女、東雲太夫かな。

「土方はんに斬られるのも、幸せやなぁ」みたいな台詞。

これ言いたかった。

やっぱり、本番って良い。

輝いてた。


一番笑ったのは、一緒に観ていた友人(非オタ♀)の感想第一声が「かっこよかった~沖田やばい~」だった事かな。終演後、ロビーに役者が出てきて沖田の人が現れたときも「握手いってきなよ」というと「無理!みれへん~きゃ~!」的な。


どんだけトキメいてんだい。

オタクに限らず、みんな好きなんやね。

王道な感じ。


あーあ!

どうして3次元って3次元なんだろね!

もうホントに、生まれてくる次元を間違えた。


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以上、これは昔mixi全盛期(でもなかったかもしれないw)だった頃の2011年03月28日13:14に私が綴ってた日記。笑


いきなりなに?って話なんだけども。

もうここ最近ずっと暫くTwitterがゴタゴタしているでしょう。結局エックスとか訳わからんことになってるし。まあその話は今回はどうでもよいとして。


このTwitterどうなる?問題が最初に起こり始めたときに、一瞬mixiの存在にスポットがあたった事があったかと思うのだけど、その時に、そういえばmixi生きているのか?と様子を伺いに行ったのよね。

その覗きに行ったときに色々と思うこと浮かんだ記事の一つなのである。(ちなみに今もmixiは生きているし過去の日記も写真も見れる。なんとまあ生き恥の残骸瓦礫の山って感じ^ω^)


いったい何を思ったのか。

これは自分で自分に衝撃を受けたのだが、この舞台を見に行く理由になっている先輩が一体誰であったのかも、こんな舞台を見た記憶も、なにも無いの。なーーーーーーんにも覚えてないの。


出演の舞台を見に行こうぜ!てなるほどに親しい事務所の先輩なんていた記憶ないし、こんな乙女げー風味オモロ―な作品の記憶も当然ない。これがまた不可思議な話で、思い出そうと記憶の糸を辿ってみたら断片くらいは何かしらに行き当たり少しは記憶が蘇るかと思いきや、ぜ~んぜん、なにも、1mmも、ひとっつも蘇らないの。先輩とかマジで誰?って感じ。かなりショックで困惑した、自分に。


こんなテンションで吐き殴り綴るくらいの感想を抱いたんだからそれなりに楽しんだんだろうし、文章もそういう様子なのに。記憶にない。どんなに楽しい事も、時の流れによる記憶の喪失は起こってしまうのかと、とても驚いたし何より少し淋しくなった。しかも、楽しい思い出はいつまでも残っているかと思いきや、実はまったくそうではないらしいことも分かってしまった。


記憶って、こんなにもあっさりと跡形もなく消え去るんだね...


そして、次回。

「新しいが、悲しい」に続いていくのである。


つづく。