なかなかの言われ様で草。


「私が今まで日本で見たうちで、最も醜いものだ」


と言ったのは、みんな大好き(?)ラフカディオ・ハーン。

またの名を、小泉八雲。


7月上旬に母と出雲旅行に行きまして(旅のあれこれについては、また別途)島根を旅するならば、小泉八雲記念館にも行っておきたいでしょう。というわけで、さして彼に興味もない母を連れて行きました。すると、母も割と興味深く施設を楽しんでくれたようで一安心。



記念館内の色々を読んでいる中で、彼が長崎へも遊学へ行ったことがあるとの記述を目にし、なんですと?!と驚いた。けれど、それについての詳細は一切書かれておらず、文章の繋ぎ的に触れてあっただけというか、長崎を訪れたのち何処どこへ、、、的な感じのみで、その場では詳細を知ることはできなかった。残念。


その時のエピソードをどこかで拾えないかな~?と、帰宅後インターネッツで調べてみたら。


でてきたわ。

しかも、なんと、長崎市が運営しているらしい公式ホームページ内の記事がヒット。



そっかあ~~~~~~......苦笑

彼の目に長崎はどうのように映ったのだろうと、ドギマギしながら読んでみれば。

冒頭のそれ。笑


めちゃくちゃディスるやんwww


あまりのストレートさに声出して笑っちゃったわ。

でも、わかる気がした。

なんか、長崎って浅いな~っていうかさ。

ちなみに、八雲がそういう意味でディスったわけではない。


ないけれど。

以下は、島根を少し旅してみたことで初めて感じた長崎のこと。


浅いというか、なんだろう。

歴史が浅いとかそういうことでなく。確かに、歴史はいろいろあるけど。


めちゃくちゃ?ぐちゃぐちゃ??だな~とか思ってさ。


いやしかし、ちゃんぽん文化なんて称するくらいだから、それまさしく正しい認識といえば、そうとも言える思える、のか?


あと、それでいて、薄い。


そう、薄いの。

軽薄というか。


歴史背景上、確かに名だたる人物やら様々な文化が往来しまくって、それに纏わる土地とか施設とか家とか色々あるにはあるけど、根深いものが特にないっていう印象なのよね。しかも一部誇張されている臭がぷんぷんしたりしなかったり。


なんかこう、

どれもこれも「で?」っていう感じ。


人気急上昇芸能人になるやいなや、いきなり縁の薄い人間や遠縁が名乗りを上げてくるアレみたいな。

「あれも~これも~どれも~それも~欲しいだけ楽しんじゃお♪」っていう懐かしアニメのOPソングが浮かんできた。


さまざまな場面で漂う、一丁噛み感。

伝わるだろうか、この感じ。

(自分で言ってることすら支離滅裂で、まさしくお前が滅茶苦茶だなという自覚はある)


そして、統一感がなくガチャガチャしている。


そらそうだ。ちゃんぽん文化なんだから。


ふり出しに戻る。

無限ループ。


まあこれは、さして歴史に詳しくもないただの地元民の戯言ですけれど。


出雲で感じたのは、まさしく統一感。

そして、穏やかで柔らかい感触。

(触れ合った人々と環境に恵まれたというのもあるかもしれないし、上辺しか知らないからかもしれない)


空気の肌触りが良いっていうのか、要はとっても居心地がよかった。

神話・神々の国というテーマ?軸?が根幹として人にも町にも、ひっそりと、けれどしっかり確かに存在している雰囲気で。THE.ニッポン...と感じ入るなどしたり。京都とはまた全然違う、もっと日本人として根源的な所でのニッポン。精神性に触れる、みたいな感触。大げさなようだしなんか間違っている気もするけど。


京都やその他の土地にも神社やらミステリーはたくさんあるのに、自分は一体なにをもって違うと感じているのかと、少し考えてみて、一つ思い至ったのは。神様と自然。人間が主役ではない所、ということ。そして、そういう所に自分は惹かれているんだなと思った。


んでもって、神秘性がありますわね、やはり。

長崎の神秘性の無さたるやwwwとかなんとか草はやしながら思ってしまう私。

いや、知らんだけで無いことは無いはずなんだろうけれど。

(そして神秘性だの神様だのその辺は好みの問題であろうとも思う)


心地のよい纏まりを感じながら、ふと長崎を思うと、なんだかものすごくヘンテコに感じられて、そんな風に地元を見た自分が、それはそれで興味深かった。和華蘭文化を、口では可笑しいと言いながらも、愛せる地元文化としか思ったことがなかったから。


そういう意味でも、此度の旅は若干ネガティブ寄りに地元を見る・感じる機会になって好かった。


やっぱり、たまには外から見てみないといけないのだ。


それこそ、先日来崎してくれた関東の友は長崎の街を歩きながら「なんか不思議だね~。面白い」と言っていた。だからきっと、わたしがヘンテコで軽薄に感じた文化も、外から見ると魅力的に見えることもあるのだ。


旅は良い。

また行きたい。

今度は一人で、好奇心の赴くままに、思う存分歩いて回りたい。


おわり