甘美な毒だと、わかっていても。

好きなケーキはなんでしょう?

わたしはサバランが好き。

近所のケーキ屋さんでたまに買っていたのだけど、いつの頃からか見かけなくなり、そのままご無沙汰していたら、つい最近【復活☆】のポップと共にショーケースに並んでた。ちょうどタイミングよく、わたし自身「久しぶりにサバラン食べたいなぁ。けど最近見かけないし...」と思っていたところ。もちろんすぐさま飛びついて購入。はぁ~...美味。


このご近所ケーキ屋さんに限らず、実はあまりそこかしこで見かけない(気がする)サバランだけど、この度、食べ比べをしたくなった。一昨日の土曜日、半年ぶりに髪を切りに街へ出た。そのついでに、半年どころではない振りにデパートに寄った。伊勢丹地下は、たいそう密だった。サバランだけをターゲットにして回遊し、2つのショップで見つけた。サバラン一つでご飯が食べられるお値段(笑)ケーキってお高いわよね。それだけ手が掛かっているということなのでしょう。奮発ですわ。


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◆Le Detail du grenier a pain(ル・デタイユ・デュ・グルニエ・ア・パン)

こちらは、サバランではなく「ババ オ ロム」。サバランの元になったとも言われているのが「ババ」。どうやらこちらのショップ、過去にはサバランもあったみたい。リンゴが入っていたんだって。いーなー。食べてみたかった。このババも、もちろん美味。甘い洋酒が染み染みジュワジュワ、ご覧の通りのたっぷり生クリーム。現在ハマって読んでいる小説をお供に、至福の時と味。心ゆくまで堪能した。


◆LE SALON JACQUES BORIE(ル サロン ジャック・ボリー)

こちらは御一つ800円ほどするサバラン。貴族の食べ物。ショップカラーが緑でシック。とても好みの雰囲気。鶯色のショッパーは鶯丸を想起させてくれる。好き好き。よき。サバラン一つのお買い物でも、きちんとグログランリボンをふんだんに巻き付けた綺麗なラッピングを施してくれて、容器は硝子。そりゃまあもう納得のお値段かと。

こちらはクリームがマスカルポーネ&カスタードの2層構造あっさり仕立て。贅沢に盛られたぴっかぴかの金箔が眩しい。オレンジピールとレーズンが入っていた気がする。先ほどのババより洋酒がじゅくじゅく。食べきった後に『飲む』行為を要するほど。最後の最後までトロトロに甘い。ついでにほろ酔い。大満足。素晴らしい。

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また一つ、日常の楽しみができた。