腹腔鏡だからダメージ少ないよ♪とか、無ぇから。


というタイトルで熱っぽく喋る動画を更新しようと1月から思っていたんだが、結局やらなかった。カメラ回す⇒喋る⇒編集するという行程を想像しただけで気持ちは萎み、モタモタしている内に時は過ぎゆき、時間経過と共に意欲は失われた。そもそも、最近は自分的何かを発信発露したい気持ちが吃驚するくらいに無くて、旧Twitterすらほぼやってない、覗きもしない日も多くなった。しかし、当記事タイトルの件については、いまだ吐き出したい欲求が少し残っている気がするから、とりあえず書き残す事にした。今後手術を受ける事態に見舞われた方には、ちょっぴり役に立つ事も言っているかもしれない。あくまで、かもしれない。


言いたい事は、タイトルそのまんまなのだけど、もう少し詳しくお話しよう。


今年1月上旬に、巨大化した子宮筋腫による子宮全摘出のため入院手術(腹腔鏡手術)を体験した。手術初体験。ちなみに全身麻酔。手術を受けるにあたり特に心配だったのは術後で、術後どんなもんなのやらと人様の体験記を映像文章問わず色々と見漁った。特に映像は術後の様子がそのまんまお届けされているので、分かりやすくこれ幸いと参考にした。そして、腹腔鏡手術は一般的にダメージの少ない術式と認識されているようで、凄い所では術後数日で社会復帰可能!などと謳っている記事もあった。しかし私は、術後すぐに回復するとは思えず、少なくとも1月いっぱいは休みたいなと思った。職場の管理者にも1月いっぱい(約1ヶ月弱)の休暇を申し出た。すると、その管理者は「身体を優先して十分に休養療養してください」と言いながら、二言目には「早めに復帰出来そうであれば早めの復帰大歓迎です♪」などと、笑顔を浮かべて繰り返しのたまう。言外に、腹腔鏡でしょ?という明らかな軽視が透けて見えて、静かに強烈にイラついたw


手術を受けた結論としても、やはりダメージが少ないなんてことは一切無いと、強く言いたい。外的な傷は確かに小さいが、切って臓器取り出して縫ってと、身体の中をあれやこれやグチャグチャと色々弄っている訳で。そもそもあるはずの内臓が無くなってダメージが少ないなんて事はないのよね。あたりまえ体操。


実は、私自身も結構軽く考えていた節があった。その理由は、母が何度も大きい手術を経験しておりその壮絶な様子を見てきたからで、あれに比べれば私の手術なんて大したことないじゃんと思っていた。そして実際はどうだったか。さして珍しくもない病気のせいぜい2~3時間の手術であったはずのに、蓋を開けてみれば、不測の事態が発生し中々にドタバタとした手術になってしまい、術式は変更そして輸血が行われ、結局4時間超の手術になったそうな。かつて、丈夫で健康である事を長所としてきた自分に、まさか輸血を受ける事態が生じるなんて信じられんという想い。という訳で、よくある簡単な(?)手術であっても、身体にメスを入れる以上は何が起こるか分からんのだなと思い知った次第。


さて。

術後について、ここで強く明言しておきたい。


ユーチューバー(?)的方々の術後の様子を、鵜呑みにするな。


彼ら彼女らは、手術翌日からカメラを回し「痛い~(>△<)」「辛い~(>皿<)」「術後は色んな管がこんな感じについているよ」等、細やかに様子を伝えてくれる。私はそれらを見て、辛そうだけどカメラを回して喋る余裕はあるんだなと受け取ってしまった。だって、結構大変だぜ?カメラセッティングしたり、カメラを手に持ってレンズに向かって喋ったり、目的箇所にレンズを向けたりするのって。やった事ある人ならわかるよね。


出来ねぇから。そんな事は。

カメラ回したりとか、無理だから。自分の様子を辛さを交えて喋るとか、出来ねぇから。そんな余裕無いしやる気も起こらない。何もできない状態になります。なので、あの方々は......なんだろうね、情報発信者としての使命感なのかなんのか分からん理解しかねますけど、超人???とにかく、そういう情報発信的な情熱や熱量や気合や志を持たない普通の人間には、そんな余裕は無い気力は湧かないと思っておいた方がいい。私が間違ってた。ああいう方々は超人です。


麻酔で具合は悪いし、外傷的な痛みは勿論なんだが、それよりも内臓をサー......っと撫で回されているような不気味な感覚がとにかく不快でずーっと気持ち悪い。人工呼吸器で傷んだ喉のせいで常にうっすら誤嚥しているような状態が続き、自分の唾液でしょっちゅう咳込んでしまう。それは傷の痛みと縫合部が裂けてしまいそうな恐ろしさに慄きながらの咳込みで、マジで色々と苦しいわけよ。


術後しばらく過ごす大体の時間でやっている事、出来る事といえば、死ぬ思いで咳込んでいるか、ただ横になっているか、懸命にベッドから降りて用を足しに行き、また懸命にベッドへ寝に戻るか。しかも、横になっているからといって眠れるわけではないのね。ちなみに、私は入院中昼夜問わずとにかく眠れなくて辛かった。眠剤も効かず。術後2~3日は、手術した事をちょっと後悔したもんね。キツくて。甘かったと反省すらした。


そんなこんなで、何かをやろうとか一切思わない。思えない。考えられない。ましてや撮影なんてとんでもない。もってのほかよ。それくらいの状態になる。せいぜい読書は出来るかもね(ただし数ページだけ)くらいに思っておいた方がよい。(ただ、かなり人によるそうで、早い人は翌日からお元気な方もいるらしい。)


正直、自分が医療従事者だったら「撮影してないで黙って寝てろよ」と思うだろうなとも思った。命のやり取りをする医療の現場で、多忙に走り回っている医療従事者の皆さんを目の当たりにし、その施しを受けている身でカメラを回したり何だりしてエンタメ化するっていうのは、ちょっと違和感を覚えた。「皆さんにお伝えしたい!」的な想いからやってる事なのかも知れんが、結局YouTubeって再生数狙いやらネタ化、エンタメ消費としての側面が強い物だと思うから(正式な取材と違って個人発信の物には特にそう感じてしまう。個人的な意見だが)あまり真摯な様と思えなくてね。べつに真摯誠実である必要なんてどこにもないし別にいいんだけどさ。「よくそんな事やれたね(やる気になったね)すごいね(色んな意味で)」と、なんか違うんじゃないのか?と思ったの。上手く言えないけど。あくまでも、私はそう思ったよっていう話ね。ちなみに、断っておくと、そのユーチューバー(?)的な方々を批判するつもりは一切無い。基本的には他人様がやっている事はどうでもいいっていうか、公序良俗に反する事でなければ好きにしたらよろし。ただ今回は、私が一方的に、勝手に、情報の受け取り方を間違えた、勘違いしてしまった、ごめんなさいね、そして、私だったらそういう事をする気にはならんですね、という話をしたかっただけだから。それって、私の感想ですよね。そう、ただの感想。かく言う私も、発信された情報を参考にしてその恩恵にあやかろうとした身なのでね。批判など出来るはずも無し。


兎にも角にも。

手術は結構大変なもので、術後は想像以上にしんどくて、予後も慎重に過ごすべし。ですわよ。


全然違う話で、最後に一つ。

入院中に着用する服について強く思った事。私はあまり深く考えずに病院の入院着をレンタルした。基本的には皆さんそれでも全然構わないとは思うんだけど、もし手荷物の量などを気にしなければ、シルクの(それでなくとも化繊の)とにかく【つるつるした素材】のガウン的な何かを自分で用意して行くのが最適だと思った。(ちなみに、そういう旨について言及している人は私が見た限りでは居なかったけど。誰も何も思わなかったのかなー。謎。)


寝たり起き上がったり、ベッドから降りたりなんだり、寝返りから何からとにかく色々、ベッド上で何かしらの動きを要する際に、シーツや布団は綿、来てる服も綿だと、摩擦抵抗が強く中々スムーズに動けない場面多々で、大変不自由した。着ている物がつるつるしていれば、きっともっとするすると、力をかける事なく楽に動けたはずなのでは~?と、入院中歯痒く思ったのよね。次、万が一、見舞われたくもないけれど、ふたたび入院する事態に見舞われてしまったその時には、シルクのガウンを新調し意気揚々持参するぞと今から意気込んでいる。(もしかして現実は、そう楽になる事でもないのかもしれないけれどね)


以上。

おばちゃむ月子の手術入院初体験にて思う事、でした。


術後2ヶ月が経過した今現在は、術後のなんやかんやが吹き飛ぶくらいのリウマチによる痛みと不自由さに喘ぎ、くたばってます♡


皆さんも、どうか健康第一に、くれぐれもご安全に、日々をお過ごしくださいまし。


おわり