迎えて別れて。

靴を3足、通販で購入した。最低限の外出しかしないのに。靴以前に、洋服すらどうでもよくなっているのに。それなのに、靴を買ってしまった。3足も。一体いつ何処に履いていくつもりやら。うむむ...と、渋い想いに苛まれつつ、わたしの足は規格外に小さく履ける靴に出会えること自体がそもそも少ない、よって出会った時がその時だと思いなおして己を納得させた。


新たに3足を迎え入れるかわりに古い5足とお別れしようと思い、靴だけをしまっている押入れの中を吟味。2足を処分、3足はリサイクルショップに持ち込んでみることにする。果たして買い取ってくれるかどうか...。

画像は4足しか入っていなかった模様。もう2足くらいプラスして6足を断捨離したい。


驚きなのは、新しい3足分の金額が手放す5足いずれの1足分にも満たなかったこと。これまで「靴は高い買い物だけどこればかっりはしょうがない!」と、ずっと思ってきた。それがどうだ。1足分で3足買えるどころかお釣りが返ってくるレベル。最近の通販の安さ、それ以上にサイズ展開の豊富さには圧倒される(それでもやっぱり少ないけれどね)。わたしにとって靴の買い物は鬼門。故に、店頭購入絶対!通販なんてもってのほか!試着は必須!デザイン豊富でリーズナブルな価格帯の靴は欲しくてもサイズがない!買えやしない!高い且つ多少の妥協を要するのは仕方のない事!だった。今や逆転。むしろ店頭で買いたくても、気に入ったデザインとの出会いも少なければサイズ展開が無いことばかりで、通販の方がよっぽど充実していたりする。お値段も、年中セールやっとるんか?と思うほど毎度セール品ばかりが並んでいてビックリする。時代というか、市場はいろいろ変わるもんだなとつくづく思う。


靴を買うときには、「いい靴は、いいところへ連れて行ってくれる」だか「素敵なところへ連れて行ってくれる」だか、そんなような言葉をいつも思い出す。漫画:花より男子の藤堂静さんのセリフで一層有名になった(と思われる)靴にまつわる諺?格言?だけど、これの元は一体どこから?と気になったので調べてみれば、ヨーロッパの諺らしい。ネット検索だとフランスの諺説とイタリアの諺説と両方出てきた。とりあえず、ヨーロッパで一括りにしてしまったけれど、実際はどうなんだろう。きっと各国各地方に似たような言葉があるんだろうと予想する。


そういえば、春にも1足買ったことを思い出した。今年は靴ばかりをよく買ったな。


何処にも行けやしないのに。


行けやしないのに......

その裏返し。反動なのかもしれない。


前田藤四郎を見に行きたかった。行きたかったんだよ。

今度こそはと思ったのに。思ったのに。

また。また、いつか。涙



です!!!


おわり。